田舎暮らし、ときどき北欧。

夢をカタチにするまでの軌跡。

初カレの話

「付き合うことになりました〜〜〜初カレ!!!!」

 


と報告に来てくれたので、その瞬間きゃーっって叫んで嬉しくって抱きついてしまった。

初カレ。なんて尊い響きなの。

 


この前のクリスマスに、まだ付き合っていない好きな人と和装デートをすることになったとコーデを悩みに来てくれて、一緒に考えさせてもらった女の子だった。

とってもとっても嬉しくってほっこり幸せな気持ちになった。ありがとう。

 


初カレの思い出を遡る。

わたしは結構ませてたので、小学生には好きな人と両思いになって一緒に遊んだりしていたけれど「彼氏」っていう存在は高校生のときだった。 一年生の時はかっこいい先輩にきゃーきゃーいうただのミーハーで、クラスにいる眠りの王子さま(よく寝ていて、色素薄くて王子さまみたいなひとだった)に憧れてたくらいで、特に恋愛はしてなかった。二年生になったとき、新入生で野球部に入ってきた男の子に一目惚れして、そのひとが後に彼氏になった。マネージャーと部員っていう、ありがちなやつ。

 


今もSNS繋がってるから、こんなの書いてるのバレたらなんて思うだろ。

 

 

 

「初カレ」って何年経っても特別なんだよね。

 


当時、彼と同じクラスの女の子が彼を好きなのを知っていたので、わたしはその子が玉砕するまで動かなかったんだけど、まあわたしも上手くいくなんて思ってなくて。

「年上と付き合ったことがないから」という理由だけでオーケーをもらって、そこから彼を振り向かせるべく付き合ってからの方が大変な思いをしている。

 


なんだかんだ3年半くらい一緒にいたな。

別れたりくっついたり、ときどき彼氏という肩書きじゃなかったり。

そういえば、わたしの左利きを矯正したのは、彼の一言だった。社長息子だった彼と、その家族とご飯へ行った時に「恥ずかしいから直して」って言われたっけ。左利きが恥ずかしいのではなくて、左手での持ち方が綺麗じゃなかった。だから、まっさらな右手で一から覚えて、綺麗に持てるように練習したの。感謝。

 


わたしの恋に喧嘩はつきものだったけれど、最初の恋以上に喧嘩をした恋はなかったようにおもう。今も誰かを愛してはよく泣いているけれど、それ以上に泣いていた。当時の親友が心配してくれて「別れなかったら友達やめる」とまで言ってくれたのに、それでも離れられなかった。めちゃくちゃ好きだったから。顔も、声も。

顔が好み、っていいことも悪いこともあるよね。ずるい。

最終的には、彼の方がわたしのことを好きになって、でもわたしは喧嘩の多い日々に耐えられなくなって、結局別れを告げることになった。

 


彼との思い出で何が一番心に残ってるかな。

色々ありすぎて選べないや。

過去の人たちみんなテーマソングがあるんだけど、彼は迷うことなく「天体観測」

カラオケで歌わない日はなかった気がする。

声フェチなので、好みの声で歌まで上手かった日にはそれだけでおちますね。ほんと。くやしい。

 


年下の生意気で俺様だった彼は、愛情表現は苦手そうだったけれど、優しくて、いい男だった。

 


この前の女の子の初カレ報告により、当時の初カレを思い出したので、経緯も含め久しぶりに連絡してみたら

「さすがまゆみ。色んな人を幸せにして幸せになってるんだね」って返ってきて、どうやら彼も幸せに生きているらしく嬉しくなった。

 


結婚はしていないみたいだけど、付き合っていた当時「結婚するならまゆみとしたい、でもそれまでは遊ばせて」と堂々と他の女と遊ぶ宣言をしていた男は彼くらいなもんだ。

それでも別れようという考えに至らなかったわたしは、やっぱり普通のひとと恋愛の仕方が違ったんだなって、今更だけどおもう。

 

 

なんだかまとまらなくなってきた。

ただ、初カレ思い出して懐かしく思ったってだけの徒然。15年以上前の彼氏と今も連絡がとれるってすごいことだよなあ。

誕生日も記念日も全部覚えてるよ。

 


わたしにとって、過去何年も一緒にいたひとって、心から信頼できるひとでそれは変わってない。

今までつきあったひとたち、全員ではないにしろ、もしわたしが本当に困って助けを求めたら、きっと全力でわたしを救おうとしてくれるような気がする。

たくさんのひとと恋をして、そして傷つけたり傷ついたりして別れてきているはずなのに、その過去も、しっかり今の自分の中に生きてる。不思議だね。

どれも無駄な恋なんてなかった。

僅かでも、長くても、わたしと一緒に時間を過ごしてくれるひとたちがいて、それがあって今のわたしだ。

 


めいっぱいの愛と感謝をおくります。

大好きだったひとたちへ。

今も好きだけどね。

彼らの中に少しでも、わたしと一緒にいられてよかったなって思いが、残ってるといいな。

 


過去に自分が誰かを愛した全ての経験が集結されて、もうすぐ求めていたものが見つかりそう。新しい感覚に辿り着くのは、そう遠くない未来。

 


新しい年が、そろそろ始まりそうだよ。