と、突然聞かれた。
いまは着物屋にいるが、今まで何をしてきたのか、ということらしい。
学生時代は国際関係を専攻していて、環境保全活動などをしてました。なーんて話をしたのだけど、
そう聞かれたことを職場の同僚にはなしたら
「何か違うことをしてるって、見えたのよ。何者かなんて何もなさそうなひとには聞かないわ」と言われ、そうかたしかに。
着物を着てるだけじゃない何かがバックに見えたのかも、ということらしかった。
憧れる人や尊敬する人はいても
そのひとみたいになりたい、なんてことは思ったことがなくて
何者かになりたいなんてことも思ったことはなかった。
ただ、わたしはわたしであること。
それ以上でも、以下でもない。
人っていうよりは
前から何度か言ってる気もするけど
透明になりたいとか
澄んでいたいとか
そんな感じ。
尊敬する人や憧れる人は決まって
澄んだエネルギーに満ちてる。
でもやっぱり人それぞれ少しずつ違って
同じエネルギーのひとなんていないんだなあという感覚。
だからきっと、わたしのエネルギーも誰かと同じなんてことは有り得ないと思っていて、わたしだから、というものがあるはず。
高い同士が合う訳でもなくて相性みたいなのもあるし、不思議。
行くとこまで行きたい。
さらに高い場所まで。
わたしは何者か?
何者でもないよ。
ただ、偶然にもこの世界でわたしと交わったひとには、その関係性が儚く終わったり、またはずっと続いたり、たとえどんな結果だったとしても、何かしら記憶に織り込まれて、そのあとの人生を彩るようなものになるといいなと、そんなことをね、おもってるの。
何者でもない。
だからきっと、何にだってなれそう。