田舎暮らし、ときどき北欧。

夢をカタチにするまでの軌跡。

移住5年目の春

庭のチューリップが咲いていた。

 

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朝の6時半。
カエルたちがぴょこんと顔を出す。
わたしが草刈りをした後を
ムクドリたちがついてきた。


田んぼ気持ちいい。
風はまだ冷たい。ひんやり。
日差しはあったかい。
でも4時間も草刈りすれば汗はかくね。


90歳のおじいちゃんに
「ちょっと寄ってけ」
と呼び止められてお家にお邪魔したら
2時間経ってた。
「相変わらず綺麗だなあ」って
草刈り後のぼさぼさ頭のわたしに言うおじいちゃん。
「若い子と話したから、これでまた1年寿命が延びたな!」って笑う。


わたしの記憶には
おじいちゃん、はいない。
父方は父が生まれる前に亡くなっているし
母方はわたしが産まれてすぐに会いに行ったっきりで気がつけば亡くなっていた。


長野に移住してみて
こんなにもよくしてくれる
おじいちゃん達がなんと多いことか。


帰り際に自分で煮たんだ、っていうフキを持たせてくれた。
「また時間ある時は寄ってって」


よそからこの地域に入って
今月で5年目に突入する。
その間にたくさんのひとと繋がりをつくってきたから、わたしはここで生きることがとても心地よくなった。食べものも空気も水も美味しい。


そして気にかけてくれるおじいちゃん、おばあちゃんたち。


よく「誰もいないところで寂しくないの?」って聞かれたけれど、寂しいなんておもったことないな。不思議。知り合いなんて全然いなかったのに。
気がつけば、知り合いだらけ。


今まで過ごしていたどんな場所より
過ごしやすいです。
長野。


移住したいけど、踏み切れないってひといたら
ぜひうちで少しの間過ごしてみるといいとおもうの。(本気)
いくらでもお部屋貸します。


結局、若者たちがここに住もうって思ってくれなくっちゃどんないい場所だろうと地域って存続していかないんだよ。
わたしは中山間地域と呼ばれるところの活性化のために入ったわけだけど、わたしひとりじゃ出来ることなんてたかが知れてる。
一緒にここの地域が好きで、住みたいって思ってくれる人がもっとたくさんいなくっちゃ。


出来ることをしていきたい。
せっかく住もうと決めた地域だもの。
よくしていきたいよ。


元号が平成から令和へと変わったけれど
わたしはきっと根本は変わらないまま
やりたいことをして幸せに生きていくんだなって漠然とおもってます。やるべきことはたくさん。


幸せってなりたいって思うだけじゃなくて
なろうとしなきゃなれないし
誰かから与えられるものでもない。
自分しか自分を幸せになんてできないよね。
わたしはわたしの信じる道を進むだけ。
そんなわたしに関わってくれる全ての人に
感謝を込めて。

 

 

 

 


なーんていうのを
庭のチューリップが咲いてたのを見ながらおもった休日。


令和でもこんなわたしをよろしくお願いします。