田舎暮らし、ときどき北欧。

夢をカタチにするまでの軌跡。

ツナグ

あけましておめでとうございます。


年末年始の連勤を終えて、束の間のお休み。

朝からずっと小説を読み耽っていたら、いつのまにかお昼もとうに過ぎていた。


辻村深月の一冊。

きっと読んだことのある人は、自分なら誰に会いたいかなと考えたとおもう。

縁があれば、一生に一度だけ死者との再会が叶う。

そしたら間違いなく、子どもを産んだ後におばあちゃんに会いに行くんだろうな。

曾孫を見せたかったのよね。

その子にとっての一回を使ってしまって申し訳ないかな。

それと、五十年経ってのおじいちゃんとの再会はどう?っておばあちゃんの惚気話を聞きたいの。

なーんて、余韻に浸っている。


ふと、彼が同じことを言いそうだなっておもった。産まれた子を連れて、母親に会いたいって。そしたらそうね。譲るかも。


死んだあとに、誰かが一生に一度の機会を使って会いたがってくれるなんて幸せなこと、とおもったけれど、どうなんだろ。


この小説自体は、色んな人の話で成り立っていて、死者に会いたい理由が愛からだけではなかったところが人間らしいというか。


後悔しない人生なんてないのかもしれないけれど、出来るだけ少なくしたいね。

目の前にいる大切な人を大切にしたい。

わたしがもう関われなくて出来なかったとしても、幸せであってほしい。


そんなことを改めて思う新年の始まり。


たくさんのひとが集まるところは苦手なので、町内の小さな神社へ初詣に行った。


去年から完全にステージが変わった感があって、それはきっと、今年もつづく。


そして変わらない愛はそこにあって、その愛も、途切れることなく、ずっと、つづく。


2022ねん。


愛する人たちに、会えますように。


今年もよろしくお願いいたします。

 

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