田舎暮らし、ときどき北欧。

夢をカタチにするまでの軌跡。

ガラスの靴

なにも期待しない方がいいんだろうなって

頭ではわかっていても

手を伸ばせば触れられる距離に君がいたらさ

ちょっとくらい近づきたいなって思っちゃうんだよ。

 

少し近づいて

そしたら離されて

その繰り返しだった

カナダ時代の恋愛。

 

 

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12時になり

夢から覚める。

 

わたしが忘れたガラスの靴

それを見て

探しに来るような王子様ではないことを


わたしは知っている。

 

 

あれはきっと
きまぐれな王子様が唯一与えてくれた夢で

そのことは
酔っていたわたしの頭でも理解できた。

それでもいいとわたしが思えばそれでいいんだろう。

会いたくて会いたくて
でも会えなかった人が
わたしの目の前に現れたから

触れたくて触れたくて
でも触れることができなかった人が
わたしに触れてくれたから

夢でもいいと思ってしまったし
全く現実味はなかった。


今まで以上に近い距離で
抱きしめられるたびに
寂しさは増すけれど

それでもいいんだ。

夢だから。

 

わたしも連絡はとらないし
かれがわたしを探すこともない。

二人の間に約束も
愛だの恋だのいう感情もない。

だって 夢だから。

 

現実はわたしの一方的な感情のみだろうと思う。

でもそれでもいいや って

唇を重ねた。

 

 

ガラスの靴は放置したままで

また偶然が三つくらい重なったら

再び魔法にかかるのかもしれない。

 


次があるのかも
いつなのかも
保証は全くないけれど。

 

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2009/08/16 02:34

 

21.10.21画像追加・加筆修正

 

もう二度と、あの時のような恋はしないんだろうな。

 

それにしても過去の恋愛だけで一冊エッセイ集とか書けちゃいそうなくらい恋をしてきたね。それぞれ書きたいくらいだけど、書いたら怒られるかしら。